Puccini: La Boheme
Freni, Harwood, Pavarotti, Panerai, Maffeo, Ghiaurov, Herbert Von Karajan / Berlin Philharmonic Orchestra
スーパースターたちの全盛期の魅力
パリの庶民の生活を活き活きと描き出している。安アパートに住んでいる美大生と洋裁店で働いている少女の出会いと、ささやかな愛のストーリー。出会いのきっかけは、美大生がピザ配達のアルバイトをしていて、でも、間違って届いた宅配便を少女が届けに来てでも・・・どんな国なのかも知らない王様や女王様の話でも、神話の物語でもないから親しみやすい。
カラヤンがオペラ演奏に習熟したウィーン・フィルを使わないで、ベルリン・フィルを起用して成功したのはオーケストラも気持ちを重ね安かったからだろう。ウィーン・フィルよりも良かったんじゃないかと思えるのが、ミミとロドルフォの出会いの二重唱。ふたりの甘く柔らかな声は見事に溶けあい、ボヘミアンたちの魂を完璧に作り上げていた。
若い二人を優しく包み込むような音楽。カラヤン特有のオペラ演奏のアプローチだけど、ベルリン・フィルの繊細な弦楽器群のピアニシモの効果は素晴らしいです。
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