「神のような魂を持った芸術家」、これはプーランクがウォルター・レッグに彼を紹介した時の言葉です。

リパッティの遺した名盤のひとつ。数あるショパンの『舟唄』の中でもひときわ光芒を放っている逸品。
フランスで身に付けた華麗さや洗練さと、ラテン的な情熱が絶妙なバランスを保っている。
これがモノ録音しか聴くすべが無い現代でも高い支持を得ている要因では無いかと結論づけては早計でしょうか。

リパッティは録音が良くない、ピアノの音色がわからないなどと言う人もありますが…

この日本初出盤はそんなことはなく、リパッティがどのような音色を持ったピアニストであったのか、はっきりとわかります。重厚な低音、鮮やかな中音、玉を転がすような高音と、音域ごとに優れたバランスがあります。ベーゼンドルファーか、スタインウェイか、録音に使用されたピアノははっきりしませんが、弦がハンマーで叩かれていることをイメージさせないベヒシュタインの響きは立体的な音の遠近も奏でられる特色がありますが、SPレコード録音は、テープ録音と比較はできませんが、年代を考えればむしろ優秀録音と言えます。

ショパンの晩年の名作4曲を集めたこのレコードは、1940年代の録音ではあるが、80数年を経た今もなおLPではこれらを凌ぐ演奏が出てこない。《ソナタ第3番》の磨き抜かれた演奏ぶりはこの上なく美しいが、正直に言って多少淡白すぎる点がないではない。しかしB面の3曲は、聴けば聴くほど驚嘆しないではいられない文句なしの名演奏ばかりだ。《バルカロール》といい《ノクターン》といい、レコードの数は実に多いのであるが、これだけ詩的な、気品の高い弾きぶりで、しかも現代のわたしらに心から共感できるみずみずしいショパンも珍しい。野暮ったいところが少しもなく、また師匠コルトーのように崩さないできっちり弾いているが、それぞれの雅歌ある情感は残さず表わし尽くされている。1950年に33歳で惜しくも夭折したリパッティがいかに完璧なテクニックを持ち洗練されたスタイルを駆使したか、またいかに優れた音楽性と円熟した表現力とを身に着けていたかを物語る名盤として、録音こそ古いけれど貴重な一枚である。リパッティのショパンは、このように実にすっきりとしている、しかも充実した華やかさを内に宿しているのが特徴であった。

1947年3月1,4日(ソナタ)、2月20日(ノクターン第8番)、1948年4月17,21日(バルカロール)にロンドン、アビーロードスタジオでのセッション録音。1950年7月3-12日(マズルカ第32番)にジュネーヴでのスタジオ録音。

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不明 のアバター

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Performa5410 以来のマック遣い。ダイアルアップのパソコン通信に始まり、パーツやソフト、インターネット通信費をかけ放題、毎月高額に。入り浸っていたショップで知り合い12歳の時からの付き合いがあるグループとの成り行きで、現在の生業にどっぷり沈むに至ってる。評判の良い、自慢のおへそは業務用。ご相談大歓迎。2019年3月末までは近隣で熊本地震からの復旧作業があり、インターネットを使ったパソコンでの作業は火曜日から金曜日の午後1時過ぎから、午後5時までに限ります。 Cyberdog でインターネット情報サイトのリンク集を公開したのが最初。niftyからBBS、それからブログへ。2005年に通販サイトの更新とメンテナンスから、2007年にWordPressに移行。一日、最低5回のブログ更新は12年続いている。