英国の詩情の美しさに抗し難い魅力☆ショルティ/ホルスト:惑星

Holst : The Planets – Sir Georg Solti / London Philharmonic Orchestra, Ladies of the London Philharmonic Chor – Decca SET-628

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SET 628

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英国音楽としての矜持を重んじ、剛柔のバランスと天体の調和を描き出す。

爆走する重戦車のような迫力でシカゴ響だったら聴かせてくれたんじゃないかと、何故に手兵を使わないであえてロンドン・フィルで録音したのだろうと当時話題と成った《惑星》のレコードです。
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美学の悲劇☆カラヤン プッチーニ:ラ・ボエーム

SET565

Puccini: La Boheme
Freni, Harwood, Pavarotti, Panerai, Maffeo, Ghiaurov, Herbert Von Karajan / Berlin Philharmonic Orchestra

スーパースターたちの全盛期の魅力

パリの庶民の生活を活き活きと描き出している。安アパートに住んでいる美大生と洋裁店で働いている少女の出会いと、ささやかな愛のストーリー。出会いのきっかけは、美大生がピザ配達のアルバイトをしていて、でも、間違って届いた宅配便を少女が届けに来てでも・・・どんな国なのかも知らない王様や女王様の話でも、神話の物語でもないから親しみやすい。
カラヤンがオペラ演奏に習熟したウィーン・フィルを使わないで、ベルリン・フィルを起用して成功したのはオーケストラも気持ちを重ね安かったからだろう。ウィーン・フィルよりも良かったんじゃないかと思えるのが、ミミとロドルフォの出会いの二重唱。ふたりの甘く柔らかな声は見事に溶けあい、ボヘミアンたちの魂を完璧に作り上げていた。
若い二人を優しく包み込むような音楽。カラヤン特有のオペラ演奏のアプローチだけど、ベルリン・フィルの繊細な弦楽器群のピアニシモの効果は素晴らしいです。
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ウィーン・フィルの美しい響き☆イッセルシュテット/ベートーヴェン:合唱

SXL6233

Beethoven: Symphony No.9 Choral
Joan Sutherland, Marilyn Horne, James King, Matti Talvela, Vienna State Opera Chorus, Hans Schmidt-Isserstedt / Vienna Philharmonic Orchestra

ウィーン・フィルの柔らかくて美しい響き、最高の合唱。

ウィーン・フィルがステレオで最初に制作した、ベートーヴェンの交響曲全集となったシリーズの『合唱』。全集から『5番』と『8番』を組み合わせた1枚は、当時のレコ芸でレコード・アカデミー賞に輝いています。
録音は優秀。金管は輝かしい音色で独唱、合唱共に全く歪み感がない気持ちの良い音質です。
イッセルシュテットらしさを感じる、甘さのない男性的な表現ですがウィーン・フィルの艶やかな音色としなやかな表現を巧みに引き出しています。
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